 第4回 日本ロシア・バレエ文化交流
東京バレエ劇場バレエ団特別公演レポート |
TOKYO BALLET THEATER BALLET COMPANY |
今回で4回目を迎えたロシア連邦共和国とのバレエ文化交流公演は、7月22日、23日の両日、新宿文化センター並びに松戸森のホール21で開催され、盛況の内に幕を閉じました。今回もこの会を初回以来振付してくださっているロシア、ノボシビリスク・バレエ団バレエ・マスター、セルゲイ・クルプコ先生の指導の下、東京バレエ劇場バレエ団員が今年の年初以来稽古を重ねて来た4作品が上演されました。今回の作品は何よりも個人の高い技術と全体のアンサンブルが要求される作品であったため、団員たちの稽古に取り組む姿勢も今まで以上に真剣そのものであり、この会ではその成果がそれなりにご披露できたものと思っております。とりわけノボシビリスク舞踊学校への留学から帰国し、現地での全シベリア地区バレエ・コンクールに入賞を果たした実正奈美子の成長は、当団にとりましても心強い存在となり、この会でもその将来への可能性の一旦を発揮してくれました。一方毎回恒例となったロシアからのゲストには、今回はスタニスラフスキー&ダンチェンコ記念モスクワ音楽劇場バレエ団からプリマのリリヤ・ムサワーロワ、ノボシビリスク・バレエ団からはプリンシパルのウラジーミル・グリゴリーエフ並びにソリスト、ヴィタリー・ポロブニコフを迎え、華麗なロシア・バレエの神髄を披露して頂きました。とりわけムサワーロワとポロブニコフによるドン・キホーテのグラン・パ・ド・ドゥ、ムサワーロワとグリゴリーエフによるパキータのアダージョの二つのパ・ド・ドゥは観客の皆様からも大きな拍手を頂き、この会の華となりました。次回もまた素晴らしいゲストを予定しておりますので、どうか皆様、楽しみにお待ち下さい。 |
振付・指導:セルゲイ・クルプコ
<ロシア国立ノボシビリスク・バレエ団バレエ・マスター> ロシア国立ノボシビリスク・バレエ学校を卒業の後、ノボシビリスク・オペラ・バレエ劇場に入団、ダンサーとして活躍したが現役ダンサー時代から抜群のバレエに関する知識とセンスを評価されてアシスタント・バレエ・マスターとして活躍。99年に同バレエ団の正規バレエ・マスターに就任。ノボシビリスク・バレエ劇場以外でもカザフスタン共和国オペラ・バレエ劇場、エジプトのカイロ・オペラ・バレエ劇場等で振付を担当。東京バレエ劇場では2000年度より毎年同氏を招聘して振付・指導を仰いでいる。 |  |
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| ロシアよりの出演者 | |
 | リリヤ・
ムサワーロワ
ロシア国立ペルミ・バレエ学校を卒業の後、モスクワ・クラシック・バレエ団に入団。1994年にスタニスラフスキー・ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念モスクワ音楽劇場バレエ団に入団、現在同団を代表するソリストとしてタチヤナ・チェルノフロキナ、ナタリア・レドフスカヤらと肩を並べて活躍中。2000年の同劇場日本公演では「白鳥の湖」の主役を踊る。
ロシアのバレエ・ダンサーにとっては最高の名誉ある賞である「金のマスク」賞を始め、モスクワ市芸術賞等を受賞。タタルスタン共和国功労芸術家。 |

| ウラジーミル・
グリゴリーエフ
ワガノワ・バレエ学校卒業の後、1987年にロシア国立ノボシビリスク・オペラ・バレエ劇場バレエ団に入団。現在同バレエ団のプリンシパルとしてほとんど総ての作品で主役を踊る。「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」の王子といった典型的古典作品から「スパルタクス」の様な現代作品まで幅広く得意レパートリーとする現代ロシアを代表するダンサーの一人。
1995年ルクセンブルグ国際バレエ・コンクールにて金賞を受賞。
1996年ロシア連邦功労芸術家に叙される。 |
 | ヴィタリー・
ポロヴニコフ
ロシア国立ノヴォシビリスク州バレエ学校卒業の後、ノボシビリスク・オペラ・バレエ劇場バレエ団に入団。現在同バレエ団を代表するソリストの一人として同団のほとんど総ての作品に出演。長身を生かした、ダイナミックでありつつもナイーブな感性を感じさせる繊細な演技が特徴。
夫人は同バレエ団の日本人バレリーナ、未央ポロヴニコーワ。来日経験も豊富で大の親日家でもある。 |
|  | V.グリゴリーエフ |
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L.ムサワーロワ
| L.ムサワーロワ |
 | 東京バレエ劇場
バレエ団出演者 谷 葉子 田沼 万帆
斉藤 直実
浦田 成実 鈴木智恵子 実正奈美子 高橋 佳奈
斉藤 望
<ノボシビリスク・バレエ学校
留学より帰国披露> 宇田川奈美 矢谷 友香
長嶺 まゆ 磯 真琴
西村 梓 他
バレエ・ミストレス:梶 玲子 演奏はテープ使用。 |
B.ポロヴニコフ
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